初見3秒の獲得
視覚から得た情報は脳内で秒速のスピードで瞬く間に処理され、判断・実行という形でアウトプットされる。
この思考回路のインプットからアウトプットに流れる一連の流れの中で、インプットされた対象情報に対して興味があるか、無いかの判断を我々は一瞬で行います。
あらゆるモノや情報が溢れる中で判断処理速度を上げる事は時間的ロスによるマイナスコストを回避し、興味が湧き有益な情報のみ注視する。莫大な情報の処理を行う上で不必要な情報は本能的に回避する様に脳は設計されています。…多分。
瞬時に判断するザッピングによる視覚情報は論理よりも感性が勝るのではないでしょうか。
あなたがもしショッピングに出向き、何か感性に触れる商品を探しザッピングしている時、流れるように『興味のある・なし』を判断しているのではないでしょうか?
1点1点数十秒かけて思考に問いかけ、『興味のある・なし』の判断に貴重な時間を費やすことなどありません。
思考の中に存在するあなたの好きな色・素材・形、趣味嗜好のベースとなっているその感性はそれらを一瞬で判断するはずです。
多くの方は、それに『興味のある・なし』の判断を初見3秒程で判断されているのではないでしょうか。
車や不動産など、高額である程度選択肢が限られている情報の判断には感性にも加えて論理の要素が重要となり時間をも費やします。
名もない誰も知らない無名ブランドが、ユーザーに興味を持って頂くにはこの『初見3秒の感性による判断』をまずは取らなければなりません。
そんなこんなで僕はパッケージにもこだわり差別化を図っています。同質化されている下着のパッケージはこだわるべき。コンセプトに基づいたブランドメッセージをキャッチ-なパッケージでデザイン・表現する。
これらも妥協せずにしっかりと表現する事で、その『ブランドらしさ』という形でブランディングの重要な要素となる気がします。…多分。
まずは手に取って頂く、商品を知って頂くのはその後なのだから。
ちなみにこのパッケージは組み立てから商品納入までかなりの手間が発生するシロモノなので、1点1点魂を込めて最終納入を自社で行っています。
そう、一日に納入できる枚数に限度があります。
残念です。
記憶のデータベースに存在する好き・嫌いの感性は、思考に記憶された経験則から得た情報によって概念が形成されている。
感性とリンクするものとはつまるところ、記憶のどこかに存在する1ページの情報にアプローチするという事なのかもしれない。
Adelbelz (アデルベルツ) 公式 | メンズボクサーパンツブランド、日本製男性下着
サービスの本質
モノを買う=取得・消費するという行為、そしてすべてのサービスの本質のには『精神と感情』が深く関わっていると思います。
一つは生きていくうえで不可欠な食料品・日用品・消耗品などのモノそのものを取得・消費することを目的とするケース。これらは生理的安全欲求を満たします。
他方で可愛いものやカッコいいもの、便利なものや高価なもの等、自身にとって付加価値の高いものを取り入れ、思考の中に存在するなりたい自分や求めるライフスタイル・自己実現を叶える嗜好品などを取得する事で獲得出来るハッピーな感情獲得が目的となるケース。
僕たちが何かを取得・消費する行動の背景にあるのは、その先にある感情の獲得によって得られる精神の喜びや心の安定が存在している。
これはもはや人間の性なのだろうと思うのです。
何かを得ることによって失われた何かを満たす、それらは感情と精神が深く関わっている。
何かを満たす行為は様々な場面で行われ、精神と感情のバランスを保つ処方箋となりえています。
スマホの普及により利便性が高く簡潔なネット利用でのECショッピングがこれからも続伸しつずける現代。
ECによりリアルショッピングは縮小しますが、それでもECには無い「リアルな体感・体験」を提供できるのがリアル店舗。
これら二つのサービスは同じ土俵であれどサービスの本質は異なります。
テクノロジーが進化し世の中のあらゆるものが最適化され便利になるのと同時に、僕たちはリアルな五感で感じる原体験に精神・感情を満たしたいという欲求が生まれます。
五感で感じ原体験で得た精神が満たされた感情を脳が記憶し、その記憶された感情を再度求めるものです。
リアルな原体験を提供するサービスで精神と感情が満たせれないサービスにはますます価値は無くなり、EC等の簡潔な利便性を提供するサービスに駆逐されます。
ECにはEC、リアルにはリアルの強みが有りそれらの強みを最大限に生かしデザインし表現する。その先にあるユーザーの笑顔・精神と感情の満たしを一番に考え、その中で何が出来るのかをユーザーベースで創意工夫する。
ユーザーが接触し獲得する様々な情報(五感全てで取得できる情報)を、いかにユーザーベースでデザイン・表現し精神と感情を満たすか、という事でしょうか。
モノを買う=取得・消費するという行為の先にあるものをデザイン・表現しなけらばなりません。
モノやサービスの提供はあくまでも目的に対する手段である事を忘れてはならない。
ブランディングという戦略の本質は、ここに大きく帰属するのではないでしょうか。
そして今宵も僕は、悪戦苦闘しながらこの問いに取り組んでいます。
大人プレミアムな高級ボクサーパンツ 上質な肌触りと快適な履き心地
BRAND STORY-episode1 ~独立、立ち上げ~
~BRAND STORY~episode1
2017年1月上旬…
「さて、何をしようか」
15年も務めていた会社を辞め、独立すると行動を起こしたものの、その後のプランも何をするかもまだ考えていませんでした。
「なんてことだ!」
「何も考えていないのか!」
「どーするんだ!?」
「プランも何も無いだと!?」
「ふふ、何を焦っている、まあ落ち着け」
「必ずそれは見つかるし、見つける」
「何も問題はない」
「そんな事でうまくいくはずがない!」
「そんな簡単なものじゃないんだぞ!」
「きみ、うるさいよ」
アメリカンドラマばりの思考議論が脳内を駆け回る。
我々人間は思考・感情を持ち、それらが自身の行動を支配します。
目標を掲げ自らのマインドマネジメントに問題が無くても、第三者や外部からの影響により毀損してしまう。
目標を掲げ自らのマインドマネジメントに問題が無くても、第三者
しかし充分にこのポイントは準備してきました。
そこに合理的な根拠など必要無い、必要なのは実行力だ。そしてそ
ビジネスの本質はどれも同じです。
問題なのはそれを実行するのかしないのか。
そして、どの様にビジネスを入口から出口までデザインするのか。
やりたい事をやろう、やってみたい事を、そして未経験分野を。
0から始めるのだ、と。
会社勤めの場合、何気無くこなしている日々の業務は当たり前の様
それは創業者、会社、その中で働く仲間たちが時間をかけて築き上げ
ここを0から作り出す。
そう、これはなんのこっちゃ分からない異業種への市場へ丸腰非武
まずは資金調達の為の事業計画書・ブランド立ち上げに向けての企
しかしこれらは全て机上の空論。
それでも考えた企画を元に、商品生産に向けての協力会社・取引先
一個人が事業を行う上での企業間での信頼を得やすくする為に法人
見学に行ったその日に即決で決めました。
家から10キロ程離れた場所でのレンタルオフィス、毎日の運動が
これで多少の運動不足も解消出来るだろう、と安易な考えです。
身体を動かす事によって思考も活性化されるので、と自らの決定事項を正当化します。
法人設立は簡単なものだ、現在は資本金1円からでも株式会社は設
便利なもので、現代は法人設立キットみたいな一連の手続きの流れ
法人設立に必要な定款作成までワンストップの、会社設立free
法人口座も作り作成した定款を公証人に承認してもらい、後は管轄
事業立ち上げに向けての取引先の開拓、ここには、多少ながらも
業界未経験が故のネットワークの無さ、一つ一つゼロから構築して
回り道のオンザパレード。
しかしこのオンザパレードが重要な経験値という資産にも成るんだ
営業等で様々な人と直接会い話をすると色々なものが見えてきます。
自社の利益の事を優先してポジショントークをしてくる会社、未経
中には最終的に売上に繋がらない案件とわかっていても、時間を割
それでも立ち上げ間もない会社に、売上に繋がるか分からない案件
思い付いた方策を手当たり次第試してみる。
業界でのネットワークと生産に向けてのノウハウを有していて、そ
最終的な打ち合わせ回数は、述べ50回以上になっていた。全
そしてビジネスがDtoCとなる為、根幹となる自社ブランドサイトも構築しなければなりません。
デザイン・UI / UXにも徹底して『ブランドのらしさ』を表現し制作する。※しかしこれが難しい
自分では出来ない部分は信頼できる協力会社・個人=仲間に任せる、これもイチから探していく
デザインといえばイラストレーターは必須となるので独学で学びます。とはいいつつ、ご教授頂いたりしながら行っています。
車や売却出来る個人資産は全て売り、そして身近な友人等にも援助
episode2へ続く。