その時々の想いや出来事を綴りたいと思います。

決意と実行

約15年間のサラリーから足を洗った。
 
それなりのポジションとそれなりの収入、まさに世間一般が求めるであろう安定は間違い無く手にしていたと思う。
 
しかし、これはもう性分か性格や価値観の問題なのか、明らかに感じていた事が明確に其処には存在していました。
 
「 お金というインセンティブの為だけに己にウソをつき、誰でも出来る様なミッションを毎年繰り返し、それらの対価として報酬を受け取って満足している今の自分は、恐ろしい位ナンセンスだな」
 
まぁよくある話です。
 
コミットすべき仕事や、やるべきミッションには全力で取り組んでいたし、それなりの成果も出していましたが、それは至極単純な事で少し努力すれば誰でも出来た事。
 
そしてそれが楽でありそこに甘えていました。
 
若い時は仕事3割プライベート7割位の感覚で何も考えずにこなしていましたが、年齢を重ねる毎に本質的な欲求のパターンが変わってきます。
 
マズローの5段階欲求が解りやすいです。
知らない人はググってね。
 
自己実現、そして自己超越に対する欲求でもあります。
 
しかし、背負っているモノがそれなりに存在していたし、そこから離脱し、新しい何かを掴みに行く事に対する周りの反応や自分に課せられるリスクにどう向き合い理解するか、そして周りに理解して貰うかは結構な論点かと思います。
 
ただ、明確に存在している事実といえば、
 
『人生一度きり、時間は有限である』
 
という事です。
 
無築造に時間は無限で、溢れる湯水の如く存在するのなら別ですが、限られた時間の中で時計の針が止まった時に、自分の人生を振り返ってみて後悔をする様な人生は恐ろしく勿体無い事であると悟っていました。
 
死人の様な生気を失った目の同僚を見るたび、何とか良い方向へ組織としてならないかと、侃侃諤諤議論しましたが、これはもう自分がどうこう出来るレベルでは無かったし、だったら自分でその様な組織を創るしか無いな、という感じでさらにこの感情は加速します。
 
若い優秀な人材が輝ける組織、これを生み出す事を自分のやるべきミッションだと決めました。
 
ただ、優秀な人材を獲得出来るかは別の話ではあるのですが、まぁそれは置いておきます。
 
それから、組織やお世話になった代表に最低限の配慮と、自分が抜けてからも業務に支障をきたさない様、約1年かけてなんとか引継ぎを完了させて退職しました。
 
退職するまで色々と手を焼きましたが、お世話になった代表やその他周りのメンバーに対してきっちりとした手順と準備をし、そして言った事に対して裏切らない形で退路する事は、当初から決めていた事でした。
 
正直なところ、お金の心配もそれなりにあったのも事実です。
 
当時社内では好き勝手させていただいた代表には感謝しています。
 
当時の僕は相当小生意気な存在だったなと。
 
約10年程の付き合いでありましたが、小生意気な言動や態度、失礼をブチかましていた事をお詫び申し上げたい所存であります。
 
振り返ると社会人になってから、年上の上司にはあまり良く思われないタイプでした。
 
納得出来なければ噛み付く、言う事を聞かない、無駄に偉そうな態度、まだまだキリがない位ありますが、年上には嫌われる事も多かったかな、と思います。
 
ただ、出来損ないの口先上司に媚びる理由がそこには存在していないのですから、これは仕方がない事で、全力で業務にコミットしていると、必然とそんな雑音を発する周りが黙り出すのも解っていました。
 
それでも当時の僕は幼稚でしたが‥。照
 
そしてこんな僕を好き勝手に放牧させて、社内の古い連中から反発されても自由にさせてくれていた代表には感謝しています、これだけは事実です。色々と周りに対する配慮などにも手を焼かせてしまった事でしょう
 
上手く現場をコントロールしマネジメントするという観点では当然ですが、最後の引継ぎをきっちりしたのも代表へのせめてもの感謝でもあります。
 
独立すると言った時、周りからは散々と色々言われたのですが、この手の話はよくある事で納得させるのには精神的にもかなりの労力を費やしました。
 
唯一理解してくれたのは親父です。
 
否定的な言葉は一切なく、全面的に何を言っても信じてくれます。
 
昔からそうでしたが、親父には頭が上がりません。
 
親父に否定された事がない、いつも応援してくれ賛成してくれる。
 
感謝しています。
 
会社を退職して独立をしようと行動したのですが、まだ決めていない事がありました。
 
さて、何をしよう…
 
何をするかまだはっきりと決めていませんでした。
 
ただ、やるなら異業種での起業は決めていました。
 
何もかも0から始める事が、やりがいや価値があるし可能性もあると思っていたからです。※主観論の極み
 
地べたから這い蹲る感覚に飢えていたのかもしれません。
 
知識も無ければコネもない、しかし何故か自信はありました。
 
ビジネスの本質は業種問わずどれも同じと理解していますし、逆にその経験というキャリアが邪魔をする事だってあります。
 
無知故の観点もそこには存在するだろうし、それが武器にもなるだろうと。
 
起業する上で、経営、会計、マーケティング自己啓発、心理学、ありとあらゆる本を貪る様に読み漁り、ビジネスに関する動画を毎晩寝る時に聴きながら眠りにつきました
 
 

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